zap
Entertainment! 2人情、どたばた、ブラック。
ザッピングとは?
BSがデジタル化に伴い3チャンネルで放送できるデジタルBSの機能を最大限いかした
同時進行の話を視聴者が任意に見方を選べるプログラム
zap
Entertainment! 2人情、どたばた、ブラック。
アナログWOWOWでは
2002 3月26日 AM1:00へも人情:高嶋政伸主演
2002 3月27日 AM1:00へもどたばた:片桐はいり主演
2002 3月28日 AM1:00へもブラック:岡元夕紀子主演
本放送はアナログWOWOWでは
2001 12月14日 22:00へも人情:高嶋政伸主演
2001 12月15日 22:00へもどたばた:片桐はいり主演
2001 12月16日 22:00へもブラック:岡元夕紀子主演
に放送されました
2002 3月26.27.28日3夜連続WOWOW
にて再放送
ZAPは炎のように 一色伸幸
ひとつの物語に登場する3人の人物を3つのチャンネルで描き、見たい人物を中心に楽しんでいただく。当然、視聴者がどこで
ザッピングをするかによって、ドラマの印象も大きく変わる。視聴者の数だけドラマがある……こんな試みに世界で初めて挑んだのが、
2001年1月にオンエアの「zap Entertainment! おれ、ぼく、あたし。」です。
「新鮮で面白かった」というご感想も多くいただいた反面、「ドラマの視点を観客にゆだねることは作意の放棄ではないか」
というお言葉も、各方面からいただきました。
ごもっとも。でも。
原始人は火を恐れました。映画館に行くと不良になると言われた時代もあります。テレビが出現すると、一億総白痴と警鐘を鳴らした
評論家もいました。ザッピングドラマの将来は不透明です。しかし、それでも、僕たちは、zapは火であると信じています。
近い将来、多チャンネル時代を迎えるテレビドラマの潮流のひとつになるはずだ、と。
前回の反省と収穫から、今回は、3チャンネルがより複雑に絡み合うワンセットドラマを書きました(はい、現場は地獄です)。
各チャンネルは密接に絡み合いながらも、人情コメディ、どたばたコメディ、ブラックコメディと、明確に色分けされています。
人は何を見て笑うかで性格が出る、といいます。たしかに、笑いとセックスは個体差が大きい。ザッピングする視聴者は、
どの笑いに魅(ひ)かれるかで、ブラウン管の向こうに自分を見つけるかもしれません。
まあ、大言壮語はさて置いて。この、扱い方がまだ確立されていない、デジタルの悦楽、新しい“火”を、ぜひ、見て下さい。
人情、どたばた、ブラックといえばそう
人情コメディ、どたばたコメディ、ブラックコメディです
ザップ2はなんとコメディ3本立て!!
人情コメディ→代表作「街の灯」(チャップリン)。性格や感覚の異なるヒトとヒト、あるいは
状況の中で生まれる機微の笑い。ヒトとヒトに理解が生まれたり、また状況が解決に向かうと、笑いは
どたばたコメディ→代表作「セブン・チャンス」(キートン)。作者(サディスト)が与える数々の困難を、
登場人物たちは知能と肉体を駆使してなにがなんでも克服していく。セリフよりは動きを重視。
鑑賞や論理は廃し、笑いが笑いを呼ぶ。朝日を楽しめる人のタメの笑い
ブラックコメディ→代表作「暗闇でドッキリ」(ブレイク・エドワーズ)。色とか欲とか、
心の暗闇にスポットをあてる。誰の心にもひそむ悪を発散するので爽快感のある笑いを得られるが
欲の増殖とともに笑えなくなる。笑いは嘔吐へ。人間が嫌いな人のための笑い。